父は刑事役、娘は弁護士役…「秋ドラマ」水谷豊と趣里の“親子対決” 「モンスター」法廷シーンに「スカッとした」の声

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型破りな弁護士役

 俳優の趣里(34)が型破りな弁護士役で主演するフジテレビ系連続ドラマ「モンスター」(月曜午後10時)の初回が放送された。昨年度後期に放送されたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」に主演した趣里だが、朝ドラ後、初めての主演作。しかも、GP帯の連ドラ初主演となる。(※以下、ネタバレを含みます)

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 ただ、14日放送の初回世帯視聴率は6.5%と7月期のフジ月10ドラマ「マウンテンドクター」(毎週月曜 後10:00)の同7.9%から大幅に後退してしまった。しかも、放送業界からは昨年と今年放送された民放弁護士ドラマに、よく似ているとの指摘が上がっている。

 連ドラをウォッチングしている放送ライターがこう話す。

「初回は趣里演じる弁護士の神波亮子が普段着、手ぶら姿で登場し、大草圭子法律事務所のスタッフを驚かせる様子が描かれました。劇中で亮子が発した『白でもグレーでも黒でもいいんです。裁判に勝てれば』という言葉は、今年4月期放送のTBS系『アンチヒーロー』で長谷川博己が演じたダークな弁護士・明墨の姿と重なります。ラストに女性会社員を死に追いやったカウンセラーに向かって『人殺し!』とすごむシーンが登場しますが、『アンチヒーロー』第9話で、事件の証拠を隠蔽した警察幹部に向かって明墨が『人殺し!』と叫ぶシーンを思い出しました」

「モンスター」が「アンチヒーロー」を意識している可能性は高いが、それだけではないという。「モンスター」は高校3年生で司法試験に一発合格した神波亮子が、鋭利な頭脳を駆使して法廷闘争に立ち向かう痛快リーガルエンターテインメント。6人組ボーイズグループ・SixTONES(ストーンズ)のジェシーが演じる東大法学部卒の若手弁護士・杉浦義弘とタッグを組んで、難事件に挑んでいく。この設定があるドラマに似ているというのだ。

「服装に無頓着な亮子のポンコツぶりは昨年10月期放送のフジ系『うちの弁護士は手がかかる』(金曜午後9時)で平手友梨奈が演じた弁護士・天野杏にそっくり。高校生の時に司法試験合格という設定も同じです。『モンスター』はまるで『アンチヒーロー』と『うちの弁護士』を足して割ったような印象が強いですね」(前出の放送ライター)

「アンチヒーロー」は長谷川のほか、北村匠海、堀田真由、大島優子、林泰文、緒形直人、岩田剛典、藤木直人、吹石一恵、木村佳乃、野村萬斎ら大物が贅沢にキャスティングされていた。だが、「モンスター」の初回を見る限り主要キャラは趣里、ジェシー、法律事務所所長役のYOU、亮子の父親役の古田新太の4人。これに毎回ゲストが加わるようだが、「アンチヒーロー」と比べチープさは否めないだろう。

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