「おすぎ」の死亡届を勝手に提出し…「ピーコ」さん死去 万引き騒動もあった“凄絶同居生活”の全容

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“何が美川憲一がシャンソンよ”

 もっとも、美川としては同時代に活躍した二人をライバルと意識したことはないという。その一方、

「おすぎは先輩である私に対抗意識があったようなのよね。おすぎがコメンテーターをやっていたワイドショーにゲスト出演した時、私が“シャンソンも歌う”と紹介されると、おすぎが“何が美川憲一がシャンソンよ”って私の目の前で言うんです。私は頭にきて“このヤロウ、やってやろうじゃないの”と本気でシャンソンをやる気になったのよね」

 その後、シャンソンを始めたピーコが美川の元をあいさつに訪れたことがあった。

「その時、おすぎに“何がシャンソンよ”って言われたことを少し話に出すと、ピーコは、“おすぎの言ったことだけど、あの時はごめんなさい”と謝ってくれたの。おすぎに言われた時は本当に腹が立ったけど、ピーコが謝るものだからそれで水に流して、“あんた頑張んなさいよ”って声をかけたけどね」

 今は別々の施設で生活するおすぎとピーコが今後、顔を合わせる機会があったとしたら、その時、二人はどんな思い出話をするのだろうか。

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 記事掲載の後の昨年8月に、文中にある2人が同居していたマンションは都内の中古マンション販売会社に売却されている。報道によれば、ピーコはこの8月、体調を崩し、施設から市内の病院に入院していた。葬儀は既に近親者の間で行われたが、その場におすぎの姿はなかったという。ピーコの死去は、超高齢化社会を迎えた日本のリアルを改めて我々に突き付けたのである。

デイリー新潮編集部

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