「秋篠宮家バッシング」を紀子さまはどう受け止めているのか 宮内庁関係者は「皇位継承」に支障がでることを危惧

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バッシングはなぜ?

「ネット上でのバッシングに思い悩むことがあります」

 秋篠宮妃紀子さまは9月、心境をこう吐露した。コロナ前の2017年9月から21年10月まで、実に4年余に及んだ長女・小室眞子さんの結婚延期問題をきっかけに、秋篠宮家がSNSを中心としたバッシングにさらされている。上皇陛下の初孫として国民に長年愛されてきた眞子さん。41年ぶりの男性皇族として誕生した悠仁さまを含む3人の子供に恵まれ、皇室を陰に日向に支えている秋篠宮家。それが今、なぜ批判の矢面に立たされているのか。その背景をひも解いてみた。

「誤った情報が事実であるかのように取り上げられ、広がっていくことに恐怖心を覚え、辛く悲しい思いをしました」

 眞子さんは2021年10月26日午後、夫となったばかりの小室圭さんと一緒に都内で結婚会見に臨み、4年間の想いを明かした。「誤った情報」「恐怖心」といった言葉の端々に、不満の色をにじませていた。

 ここで簡単にお二人の結婚を振り返ると、17年5月に交際が表面化した眞子さんは、9月に婚約内定を発表。だが12月に圭さんの母が借金トラブルを抱えていることが発覚し、18年2月に結婚延期が決まると、皇族の配偶者家族として小室家の過去などを巡り、様々な声がネットや雑誌上に飛び交い、結婚の賛否が真二つに割れる事態に。

 小室家の対応に、当初は批判的な姿勢を見せていた秋篠宮ご夫妻だったが、眞子さまに押し切られる形となり、紀子さまが2020年9月の誕生日に「長女の気持ちをできる限り尊重したい」と述べるに至ると、バッシングの矛先は紀子さまをはじめ、ご一家全体に向かうようになった。

愛子天皇待望論に危機感も

 宮内庁関係者は、こう言って困惑を隠さない。

「眞子さまは結婚直後にご夫婦で渡米。そのまま外国生活に入られました。女性皇族が降嫁する際に受け取る、1億円超の一時金も辞退されました。ですが秋篠宮家への逆風は一向に止まないのです」

 結婚から既に3年が過ぎ、圭さんはNY州の司法試験に合格して国際弁護士として勤務。近況は一部ネットメディアなどで伝えられる程度にとどまり、

「『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』というわけではないでしょうが、バッシングのベクトルが眞子さまを育てた紀子さまや、眞子さまを庇った次女の佳子さまに向かってしまったのです」(前出・関係者)。

 紀子さまは9月11日、58歳の誕生日を迎えられた。誕生日に合わせて公表した文書では、記者団の「ネット上などで秋篠宮家へのバッシングともとれる批判が続いている状況をどう受け止めているか」との問いに「ネット上でのバッシングによって、辛い思いをしている人が多くいるのではないかと案じています」と一般論を述べた上で、こう回答された。

「私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります。その一方で、公的な仕事を通して、あるいは普段の生活でも、私たち家族のことを大切に思ってくださり、理解してくださる方々がいらっしゃることを誠にありがたく感じております。これからも、公的な仕事やさまざまな活動でお会いする方々の言葉や、自分の思いを伝えるときの言葉の一つひとつを大切にしながら、誠実に務めてまいりたいと思っております」

 前出の宮内庁関係者は、こう類推する。

「バッシングに慣れることはないでしょうけれども、紀子さまはある程度“受け流す”ようになられたと感じていましたが、ここへきて神経を尖らせているようにお見受けするのは、唯一の男系男子である悠仁さまに“飛び火”して悪影響が出ることを危惧してのことではないでしょうか」

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