異色の舞台「摂」で描かれる舞台美術家・朝倉摂の青春時代…「松本清張」連載小説では挿画も…担当編集者が明かす秘話「“摂っちゃん”“清張さん”と呼び合う仲でした」
異色の舞台
10月28日から、劇団・文学座が、新作舞台「摂」(作:瀬戸口郁、演出:西川信廣)を上演する。生涯に1600本以上もの舞台を手がけた舞台美術家、朝倉摂(1922~2014)の青春時代を中心に描く、異色舞台だ。
「朝倉摂さんの舞台美術は、いまでも多くがそのまま使用されています。そういう人物を演劇で取り上げるとは、面白いところに着眼したなと思いました」
と、ベテランの演劇ジャーナリストが語る。
「というのも、今回は、朝倉摂さんの長女で、文学座のベテラン俳優・富沢亜古さんが、摂の母を演じるのです。...