小4の時に「沖田総司」に恋をして、結婚したいのは「田沼意次」 江戸を伝え続ける41歳タレントの「幸せ」
現実の人との比較は難しい
――田沼意次のような人に、現実では出会ったことはありますか。
いえ、現実にはいませんね。もし田沼意次のような人がいたら、もう結婚していると思います(笑)。
――田沼意次の存在が強すぎて、今の人と比べるのが難しいんでしょうか?
そうですね、田沼意次の存在が強すぎて、なかなか現実の人と比較するのは難しいかもしれません(笑)。でも、もちろん現実の人とも普通に付き合うことはあります。人間としての付き合いは普通にしていますが、歴史上の人物への愛情とはまた少し違う感覚ですね。
――やはり、付き合うとしたら、歴史に詳しい方でしょうか。
実は、歴史に詳しくない人の方が付き合いやすいですね。歴史に詳しい男性だと、説明したくなる人が結構います。でも、私が全部間違いを指摘してしまうので、その場の空気が悪くなってしまうんです(笑)。だから、全然歴史に詳しくない人と付き合う方が、気が楽ですね。
――歴史上の人物に対する感情と、現実の人に対する感情は違うんですか?
少し違いますね。歴史上の人物は、彼らの人生がすでに確定しているので、裏切られることがないんです。でも、現実の人はまだどうなるかわからない。だから、歴史上の人物に対する感情は、「推し」に近い感覚です。彼らがどんな人生を歩んだか、すでに分かっているので、揺らぎがないんです。
――もし新しい史料が出てきて、沖田総司が実は浮気者だったらどうしますか。
失望はしませんね。むしろ「そうだったのか!」と解像度が上がります。モテたんだなって。彼の新たな一面を知ることができるのは、むしろうれしいですね。
――お話していると、すごく楽しそうです。
はい、今、ものすごく幸せなんです。江戸にかかわってきたこの15年間、ずっと楽しい人生を送っています。好きなことを仕事にできて、自分の時間の100パーセントをそこに使えているんです。
――稼いだお金はどうしているのでしょうか。
趣味のアニメ、漫画に全てぶち込んでいます(笑)。
第1回では、「浮世絵」の詳細について語る。
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