「なでしこジャパン」の監督が決まらないウラ事情
サッカー女子代表、いわゆる“なでしこジャパン”の監督が決まらない。
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当面は、2011年女子W杯優勝監督の佐々木則夫女子委員長(66)が代行を務める。他に、元男子代表の内田篤人(36)らがコーチに名を連ねたが、これも一時的な人事である。なぜか。
「実は、あの“公約”が遠因にあって……」
と日本サッカー協会関係者が語る。
「3月に宮本恒靖さんが協会会長に就任した際、『女子サッカーW杯招致』を公約にしていたのですが……」
その公約と監督人事にどんな関係があるのか。
「FIFAはW杯開催国に政府保証を求めています。政府保証とは、ビザ給付の優遇措置や移動手段の確保など行政の根幹に関わるもので、五輪や男子W杯でもない限り、政府が認めるわけがない代物。ただ、“わが国は女子サッカーが盛んで……”とか“多くの観客動員が見込めます”などという誘い文句でFIFAを説得し、保証なしの特例を勝ち取ることが可能です」
つまり、再びなでしこブームを起こしたいと。でも、人気は下降の一途。ゆえに、
「選手が頑張ってもスターにはなれない。ならば、スターを監督にして人気を取ろう、となったのです」
なるほど。例えば本田圭佑が監督になれば大フィーバー必至だろう。
「そこで今回、白羽の矢が立ったのが内田でした」
実績十分で、知名度もあり、おまけにイケメン。明快な語り口はテレビ解説などで好評を博している。が、
「監督の年俸は2000万円そこそこで、フルでは雇えない。今回の“期間限定コーチ”が精いっぱいでした」