江川卓、落合博満、野村克也…名選手が引退を決意した“瞬間” ノムさんが深く反省し、引退を決意した“出来事”とは
今年もヤクルト・青木宣親をはじめ、多くの選手たちが現役生活に別れを告げた。彼らはいつ、どんな出来事がきっかけで自らの限界を悟ったのか。球界を代表する3人のレジェンドの“現役引退を決意した試合”を振り返ってみよう。【久保田龍雄/ライター】
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最後まで速球へのこだわりを貫き通したのが、巨人・江川卓である。1983年夏に右肩を痛めた江川は、鍼灸などの治療を受けながら、苦闘を続けていたが、87年春ごろには引退を考えていたという。...