25歳で難関検定に最年少合格 女性歴史タレントが明かす「江戸時代」「吉原遊郭」の魅力とは

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最初は司馬遼太郎

――そんなに難しいんですね。ところで、江戸をテーマにした映画や小説でお気に入りの作品はありますか。

 司馬遼太郎先生の歴史小説から江戸時代に入ったので、司馬先生の作品は特に好きです。あとは、池波正太郎先生の『剣客商売』や『鬼平犯科帳』など、時代小説も好きですね。テレビドラマや映画化もされていますし、時代背景や江戸の生活が感じられる作品が多いです。

――YouTubeや書籍などでは、「吉原遊郭」についても紹介されています。現代の人が持っているイメージと当時のイメージには違いがありますか?

 大きく違いますね。江戸時代の吉原遊郭は、幕府が公認した非常に格式高い遊興の場でした。現代とは全く性質が異なります。当時は、吉原が江戸文化の中心地として重要な役割を果たしていて、文化の発祥地とも言える場所でした。吉原で生まれた文化が江戸全体に広がっていったんです。

――ここまで江戸を深く知ってきて、飽きたりすることはないのでしょうか。

 いやいや、全くそんなことないんですよ。江戸時代は265年間も続いた時代です。私の人生なんてまだ40年ぐらいですから、まだまだ知らないことがたくさんあります。最近では、街の中を歩くと「この街って、当時こういう匂いだったんじゃないかな」とか、「この辺りにこういう建物があったんだろうな」というように、風景が頭の中に浮かぶようになってきました。

 古い地図も頭に入っているので、場所ごとにどんな様子だったのかが少しずつ見えてきていますが、それでもまだ、当時の部屋の作りや建築の詳細など、細かいところまでは理解できていない部分も多いです。まだまだ深めるべき知識や学ぶことがたくさんあります。江戸時代をすべて知るには、一生かけても足りないと思いますね。

 第3回では、明治大学時代にアナウンサー試験を受けた話や、26歳の時に所属事務所が倒産した話などを語る。

堀口茉純
1983年、東京都足立区生まれ。2008年、江戸文化歴史検定一級を25歳で取得。女優、タレント、YouTuberなど幅広く活躍する。

デイリー新潮編集部

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