ドラマアカデミー賞で“異変” 助演女優賞は「園児」か「小2」

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 2年連続で記録的な猛暑となった今年の夏。テレビドラマの世界では、ひときわ存在感を放った子役が話題となった。その二人が再び注目を集めている。

子役が1位と2位に

「ちょうどいま、7月から9月にかけて放送されたドラマを対象にした人気投票が行われています。テレビ専門誌『ザ・テレビジョン』が主催する『ドラマアカデミー賞』と、日刊スポーツによる『ドラマグランプリ』がそれですね」

 とはテレビ担当記者。共に視聴者投票で作品賞をはじめ、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞などが決まる仕組みとされる。

「現在、結果は集計中ですが、先日のドラマアカデミー賞の中間発表で、助演女優賞の候補に子役が2人もノミネートされているという“異変”が明らかになったんです。しかも、二人の順位は1位と2位。これには驚かされました」

 賞レースで堂々1位につけた一人は「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)で、主人公のキャリアウーマンと“ニセ家族”として生活するシングルファザーの娘を演じた倉田瑛茉(えま・4)という幼稚園児。

 2位には、かつての恋人が自分との間に生まれた娘を遺して他界したことを知った主人公が、父として目覚める姿を描く「海のはじまり」(フジテレビ系)に出演した泉谷星奈(いずたにらな・7)。こちらは小学2年生だ。

「二作品とも家族のあり方を描いた作品だけに、子役の演技力や表現力が重要視されました。その点、二人は自然な演技に徹していながら、表情豊かに演じ切った。多くの視聴者に好評だったそうです」

 二人の父親役を務めたのは、ともに旧ジャニーズ事務所の人気グループに所属するイケメンたち。倉田の父をSixTONESのメンバーの松村北斗(29)が、泉谷の父はSnowManに所属する目黒蓮(27)が、それぞれ演じた。

「かつては熱心なジャニーズファンが、映画やテレビドラマで共演する女優に嫌がらせをして問題になったこともありました。その点、今回は夫や恋人ではなく父と娘という関係だからか、女性ファンも二人の姿をほほ笑ましく見て投票しているようです。二作品ともドラマとしての評価は高く、視聴率は7~9月期の作品部門で2位と3位に食い込む人気ぶりです」

2年前にも子役が助演女優賞に

 幼稚園の年中組に通う倉田は、ドラマ出演は本作が2作目というから、芸能界ではまだ“新人女優”の域とも。他方、泉谷は2歳の時にNHK・Eテレの子ども番組「いないいないばあっ!」のレギュラーメンバーとしてテレビデビュー。以降はNHK大河ドラマ「青天を衝け」「鎌倉殿の13人」にも出演を果たしており、最近はCMでも活躍する売れっ子だ。

「一般に、助演女優賞は特筆すべき演技の技量が受賞を左右します。他には『海のはじまり』で泉谷の祖母役として共演した大竹しのぶ(67)、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公の母親を演じた石田ゆり子(55)といった、ベテランたちが名を連ねています」

 二人が受賞を競うドラマアカデミー賞助演女優賞は、2年前に同じ子役の毎田暖乃(まいだのの・13)が受賞して話題をさらったばかり。

「毎田は8歳の時にNHK連続テレビ小説『スカーレット』でデビューを果たし、3年後にはテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS 系)で、主人公が亡くした妻(石田ゆり子)の生まれ変わりである小学生を演じました。受賞した当時、毎田は10歳でした。倉田と泉谷のどちらかが受賞すれば、最年少記録が更新されることになります」

 注目の結果は、秋風が吹く11月に明らかになる。

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