「丸川」「下村」そして「萩生田」各氏の運命は…話題の“自民党調査”でわかった東京「落選可能性候補」の実名

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 投開票まであと1週間ほどに迫った総選挙。首都・東京でも、各候補が必死の選挙戦を繰り広げている。そんな中、ある情勢調査の結果が党関係者やマスコミの間で広く出回り、話題となっている。自民党が調査したとされるその文書を見ると、あの大物、著名候補も落選の瀬戸際にいることがわかるのだ。

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「調査結果一覧」と記されたその文書。東京都内の各選挙区につき一枚、つまり計30枚あり、右上にはマル秘の印鑑が押されている。一枚一枚に、候補者それぞれについて、全体、性別、年代別、エリア別などの支持率が詳細に書かれている。手元にあるのは、2024年10月11~13日、つまり公示前の最後の週末の調査によるとされるものだ。文書には「前回」の調査は10月2~6日に行われたとあるから、概ね週に一度程度行われているものと認識してよいだろう。調査結果によって、自民党候補は「A」から「D」までのランク付けがされている。

 政治部デスクは言う。

「自民党関係者やメディアで出回っているものです。もちろん自民党は公式には自分たちが行った調査だとは認めませんが、入手したメディアは、その形式や内容、また、各々のメディア独自の世論調査と概ねトレンドが一致していることもあり、一定の信憑性を持ったものとして情勢分析の材料のひとつにしています」

 

イメージに頼った空中戦

 では、東京の30の選挙区のうち、注目候補たちについては、どのような数値が出ているのだろうか。

 やはり今回の選挙で注目されるのは、自民党の「裏金」候補たちだ。

 そのうち、東京7区(港区、渋谷区)で立候補するのは、丸川珠代候補。参議院議員を17年間務め、環境大臣、五輪担当大臣を歴任。今選挙で衆院転出を目指している。パーティー券にまつわる政治資金の不記載額は5年間で822万円あり、戒告処分を受けた。今選挙では比例との重複立候補を認められなかった。

 その丸川候補の支持率は26.2%。対する立憲民主党の松尾明弘議員は30.8%と、リードを許している。ランクは「C+」。繰り返しになるが、丸川候補は比例での重複立候補を認められていない。つまり、選挙区で落ちれば「無職」へと転落する。

「これまでの彼女の選挙は、元テレビ朝日のキャスターという知名度、イメージに頼っていた空中戦。丸川さんは選挙区内に在住経験がありますが、地元活動はほとんど行っていませんでした。今回は「裏金」のイメージが付いていますから、苦戦を強いられています。対して、この選挙区はこれまで長妻昭さんが当選を重ねていた地盤も含むため、立憲民主党にも根強い支持があります」

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