「33年前に他界した人物が、石破邸の持ち主に」 石破首相の豪邸、相続したにもかかわらず登記されていない問題が
「娘さんは地元の学校に通っていた」
近所の住民に話を聞くと、
「東京にいることが多い石破さんを見かけることは少ないけど、娘さんは中学に上がる頃までは地元の学校に通っていたから、よく奥さんが近所のバス停まで送り迎えする姿を見かけましたよ。もともとは、石破さんのご両親が暮らしていましてね。石破さんのお父さんが知事を辞めて公舎を出た後、ここに越して来たのです」
石破氏の父・二朗氏は、鳥取県知事や自治大臣を歴任した政治家で、1981年に亡くなった際は、田中角栄元首相が葬儀委員長を務めたことでも知られる。
前述した「資産等報告書」によれば、この豪邸を石破氏は〈相続〉したとのことだが、当該の土地と建物の登記簿には驚くべき事実が記されていた。
「石破さんの物件も対象」
石破邸の登記簿を確認すると、土地と建物は二朗氏の死後、石破氏の母親・和子さんが相続した形になっているが、大手紙の訃報欄をたどると、和子さんは91年に亡くなっている。
ところが、である。現在でも登記簿の所有者には和子さんの名前が記載されたまま。つまりは、今から33年前に他界した人物が、石破邸の持ち主になっているわけなのだ。
資産報告と登記簿の内容に齟齬(そご)が生じている格好だが、石破氏が親から相続したのに未登記となれば、見過ごせない問題が生じる。
「今年4月、不動産登記法の改正によって、不動産の相続登記が義務化されました。違反した場合、10万円以下の過料が科せられます」
とは、不動産業界に詳しいジャーナリスト。
「土地や建物を相続したと知った日から、相続人は原則3年以内に相続登記の申請を行わないといけません。今回の法改正以前に相続された不動産も例外ではなく、もちろん石破さんの物件も対象です。義務化にあたっては、法制化から3年の猶予期間が設けられているので、2027年までに相続登記をする必要があります」
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