石破官邸が頼る「岸田首相だったら200議席割れ」シミュレーション

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森山裕幹事長の考えに従って

 石破茂首相は衆院選の見通しに関して「非常に厳しいことは認識している。何とか全力を尽くし、自民・公明で過半数をいただければありがたい」と記者団に述べた。石破首相は目標とする「自公で過半数」をクリアできるか。

「自公で過半数という目標はこれまでの政権でも掲げられたことがあるもので、“ハードルを下げすぎだ”などといった指摘を受けることもありました。が、今回は石破首相が語ったように達成にはそれなりの厳しさがあると見ています」

 と、政治部デスク。

「それでもこのまま大きな不祥事や失言が与党側にない限り、自公で過半数を堅守すると想定しています。自民党の単独過半数については微妙な情勢ですね」(同)
 
 超早期のタイミングなど一連の選挙戦略について、石破首相は森山裕幹事長の考えに従っていると伝えられている。

公認しても比例復活さえ難しい

「非公認議員は当初言われていた6人にさらに6人が追加され、12人となりました。萩生田光一元政調会長ら当初の6人は公認しなくても当選するだろうという考え方がベースにあり、追加の6人については公認したとしても選挙区のみならず比例復活さえ難しいだろうとの見方が判断の根拠となりました」(同)

 選挙で勝てるか否かが公認の基準になったことで、例えば、公認されなかった者よりも政治資金収支報告書に多額の不記載があっても公認された者が出るという「いびつ」な状況も生まれた。

「石破首相は解散後の会見で“党内融和より国民の共感”と主張しました。党内に気を使うばかりでは国民にそっぽを向かれるという意味合いですが、公認の基準があいまいだ・恣意(しい)的だとの批判を受ける可能性もあるかもしれません」(同)

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