萩生田氏が最後にすがるのは創価学会? 地元で「学会が支援に回っているという話が」

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「裏で創価学会が支援に回っているという話が」

 萩生田光一元政調会長(61)は安倍派幹部の中でも不記載額が2728万円と突出していた、裏金議員の象徴的存在である。無論、非公認とされた12名の一人として総選挙を戦わなくてはならないが、最後にすがるのは創価学会だと地元ではもっぱらのうわさで――。

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 萩生田氏は今月9日、非公認の正式決定を受けて、

〈初心に帰って故郷の代表を目指し、新たな気持ちでがんばる所存です〉

 と、X(旧Twitter)につづった。その「故郷」、東京・八王子(東京24区)で今、ある“怪情報”が飛び交っている。

 地元政界関係者が言う。

「今回、公明党は表向き、埼玉13区の三ツ林裕巳元内閣府副大臣と兵庫9区の西村康稔元経済産業相以外の非公認候補に推薦は出していません。しかし、裏では創価学会が萩生田氏の支援に回っているという話があります」

「都議会公明党幹事長と一緒にあいさつ回り」

 この点、ジャーナリストの乙骨正生氏は首をひねる。

「萩生田氏は、統一教会と深い関係を持つ政治家ですが、学会にとって他の宗教は“邪宗”。特に統一教会を嫌っています。また、公明党が新東京28区で候補者擁立を目指していたにもかかわらず、自民党都連会長だった萩生田氏が強引に自民党候補の擁立を決めてしまった件でもわだかまりがある。私が知るさる地域の学会幹部なども“萩生田を落としたい”と言っていました」

 だが、さる永田町関係者は声を潜めてこう言う。

「かねてから、萩生田さんを買っている菅義偉副総裁が助け舟を出したようです。菅さんが太いパイプを持つ学会の佐藤浩副会長に、萩生田さんの支援を依頼したと聞いています」

 前出の地元政界関係者も、こう証言する。

「都議会公明党幹事長で八王子が地盤の東村邦浩都議と一緒に、萩生田氏が地元の有力企業にあいさつ回りをする姿が目撃されています」

「友党という立場でね」

 そこで、萩生田氏の後援会会長に話を聞いたところ、

「俺と萩生田からすれば、東村くんは昔からの地元の後輩。良い仲なんだよ」

 そう、東村氏との関係はあっさりと認めるのだが、

「ただ、今回は一緒に行動なんかできない。公明党として推薦を出していないのに、東村くんが萩生田を手伝ったら、収拾がつかなくなっちゃうでしょ」(同)

 と、共同での企業回りなどは否定する。一方で、

「選対と後援会のほうで、東村くんと(公明党の)市議会のトップに会いには行っています。謝ったんです。いろいろなことを含めて、ご迷惑をかけていますと。それは当然、友党という立場でね」(同)

 こう述べて、公明党への“支援要請”を仄(ほの)めかすのだった。

「選挙に強いほうではない」

 萩生田氏に尋ねると、書面で以下のように回答した。

〈後援会会長に確認したところ「様々な会合でお会いする機会があるので、立ち話程度で厳しい情勢であると伝えた」ことはあるとのこと〉

 政治部デスクが言う。

「萩生田氏は2009年の政権交代選挙で落選していることからも分かるように、選挙に強いほうではありません。しかも、彼は裏金議員の代表格として注目を集めており、今回は強い逆風が吹くのは間違いない。ただ、対する野党も共闘に失敗して共倒れになりそう。特に立憲民主党は有田芳生氏を刺客に立てたものの、落下傘候補ゆえ地元の浸透度はイマイチです」

 10月17日発売の「週刊新潮」では、同じく「裏金議員」としてやり玉に挙げられた世耕弘成・前党参院幹事長、丸川珠代元五輪相の選挙の行方も併せて詳しく報じている。

週刊新潮 2024年10月24日号掲載

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