セブンの独り負けは「弁当の上げ底」だけが原因じゃない 9年前から王者凋落の兆しはあった

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どうした王者…売却、撤退、売上減

 2024年6~8月期の業績で、コンビニ大手3社のうち「セブン-イレブン」が“独り負け”だったことに衝撃が広がっている。誰にとっても身近な存在ゆえ、各々がその理由を「値段の高さ」や「弁当容器の上げ底」といった点に見出している。だが、元ローソン店長で消費経済アナリストの渡辺広明氏の見方はすこし異なる――。

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 セブン-イレブン(以下、セブン)はコンビニ業界のガリバーであり、絶対王者だった。ところが、近年は迷走や混乱、凋落が随所に見受けられる。...

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