ドラフトで指名も? 「軟式野球部」「カーディーラー」「逆輸入」…驚きの“変わり種選手”がドラフト戦線に浮上
渡米後、ドラフト指名を目指して帰国
一方、“逆輸入選手”もドラフト戦線に浮上している。くふうハヤテのセカンド、大山盛一郎である。
大山は、強豪・興南でショートのレギュラーとして活躍した。オリックスのエース、宮城大弥の1学年先輩にあたる。高校卒業後に渡米して、マーセッドカレッジやカリフォルニア大・アーバイン校でプレー。今年8月、ドラフト指名を目指して帰国した。今季からファームに参入した、くふうハヤテに入団している。
イースタン・リーグでの成績は、33試合に出場、打率.220、0本塁打、5打点、3盗塁と、そこまで目立つ成績を残していない。だが、170cmと小柄ながら、パンチ力があり、出塁率は.344を記録している。スカウト陣も精力的に視察しており、内野手のバックアップ要員の役割を期待している球団もあるようだ。
また、香川オリーブガイナーズの左腕、八尋大誠も“逆輸入選手”で注目されている。
中学卒業後、カナダに留学した。その後、米国のヤバパイ・カレッジ、グランドキャニオン大でプレー。今年7月に四国アイランドリーグの香川に入団した。
リーグ戦では7試合の登板で1勝0敗1ホールド、防御率2.92。身長189cm、体重91kgの大型左腕で、奪三振率9.49をマークした。支配下指名は厳しいと見られているが、育成での指名が期待されている。
珍しい軟式野球出身のピッチャー
最後に、かなり“レアな経歴”の選手を紹介しよう。群馬ダイヤモンドペガサスの右腕、長大聖だ。登別明日中等教育学校、北海道大では軟式野球部に所属していた。大学卒業後に硬式野球に転向し、北海道独立リーグの美唄ブラックダイヤモンズに入団。2年間の在籍後、BCリーグのトライアウトを受けて、今年から群馬ダイヤモンドペガサスに移籍した。
リーグ戦の成績は、16試合に登板、6勝3敗、防御率3.38に終わったが、シーズン終盤に調子を上げて、BCリーグの選抜チームに選出された。9月12日の巨人三軍との交流戦で1回を投げてパーフェクトピッチング。
さらに、最速147キロをマークして、スカウト陣へのアピールに成功した。今年で25歳だが、硬式野球に転向して3年目。188cmの長身で、今後も成長しそうな雰囲気が持っている。将来性を評価して、指名する球団が出てくる可能性はあるだろう。
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