斎藤知事が主張する実績は「すべて容易に達成が可能なもの」ばかり 公用車の変更も「人件費やガソリン代が増加」

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「トータルで考えれば、さほど安くなっていない」

 県立大の授業料を無償化したことについても、

「同大に進学する県内の高校卒業者の2%未満が恩恵を受けるばかりで、ほとんどの県民には関係ありません。考え方によっては偏った政策ともいえるでしょう。知事の給与カットも同じことで、維新が何とかの一つ覚えのように繰り返す”身を切る改革”に倣っただけです」

 つまり、斎藤前知事が実績だと主張しているのは、

「容易に達成が可能だけれども、キャッチーな言葉を用いて宣伝できるものばかり。すべて上っ面だけの中身がない政策です」

 その極め付きは、リース公用車をセンチュリーからワンボックスカーに変更したことだという。

「前々知事の井戸敏三さん(79)は在職中、県庁のすぐ近くに住んでいたので、特に朝はいつも歩いて登庁していました。一方の斎藤さんは県庁からもっと離れた場所に住んでおり、毎朝晩の送り迎えが必須でした」(同)

 その結果として、

「斎藤時代のほうが公用車にかかる人件費やガソリン代が増えていた。センチュリーをやめて7年間で約830万円の経費が浮くとのことでしたが、それはあくまでリース代に限った話。トータルで考えれば、経費はさほど安くなっていないそうです」(同)

 後編【「まともな組織がつくことはない」 斎藤前知事の出直し選挙の行方は… 強力な対抗馬も登場】では、11月17日に投開票の知事選の行方について詳しく報じている。

週刊新潮 2024年10月10日号掲載

特集「反省なき齋藤元彦前知事 『3つの虚言』」より

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