高田馬場に子連れの下見ツアー客が… 押し寄せる「中国人留学生」のリアル

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すでに日本でも“巻”ははじまっている

 こうした意見はあるものの、今後、中国から日本への留学生は確実に増えていくと読む人は多い。中国経済の成長率が伸び悩むなか、子供を送り出す親たちの資金力に翳りがみえているからだ。少しでも学費が安い日本へ……という流れである。

 すでに日本では、留学生同士間の競争が激しくなっているようだ。前出の美大をめざしているCさんは不安そうな表情でこう話す。

「私の志望する大学の学部は、今年、約60人の留学生が受験したそうなのですが、合格者はわずか2人だったと聞きました。私が受験する頃にはさらに中国人をはじめとする留学生の出願者が増えて難しくなるといわれています。日本でも、中国人留学生の間で“巻”ははじまっていると思う」

 同級生のなかには、中国人向けの予備校を「ぬるく感じる」と辞め、日本人と同じ予備校へ移る強者も出てきているという。

萩原晶子/ライター

デイリー新潮編集部

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