総裁選でも新政権でも議論されない“日本の急所” ダウンサイジングしなければ破綻する

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金利を上げたくない意味

 過去最多の9人が立候補した自民党総裁選では、アベノミクスの「第2の矢」とされた財政出動を、積極的に行うべきだと主張する候補が目立った。高市早苗氏を筆頭に、茂木敏充氏や加藤勝信氏にも積極財政志向が見受けられた。小林鷹之氏も財務省出身でありながら、積極財政に傾いていた。

 だが、いまの日本が財政を積極的に出動できる状況にあるのか、と問いたい。日本の債務残高はGDP(国内総生産)の2倍を超え、世界で最悪の状況だとされる。そんな状況に無頓着でいられるのは、これまで金利がないに等しかったからである。...

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