【光る君へ】「清少納言」はこき下ろして「和泉式部」はそこそこ褒める 紫式部の政治的理由
紫式部との関係が対照的な二人の才女
『源氏物語』を読んだというききょう(ファーストサマーウイカ、清少納言のこと)が、中宮彰子の後宮にまひろ(吉高由里子、紫式部のこと)を訪ね、感想を伝えた。ほめられてまんざらでもないまひろだが、「ききょう様のように才気あふれる楽しい方が藤壺(註・彰子の宮廷)にいらしたら、もっと華やかになりますのに」と伝えると、ききょうの表情が変わった。NHK大河ドラマ『光る君へ』の第38回「まぶしき闇」(10月6日放送)の、冒頭の場面である。
彼女はきっぱり「それはお断りいたします」と述べ、次のような言葉を継いだ。...