中核派全学連「初の女性トップ」は上皇陛下の“後輩” 「両親から、大学は卒業して、と言われています」

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「やってらんねえよ」

 現在は休学中だが、彼女は学習院大学文学部の学生である。反天皇制の中核派なのに、よりによって、なぜ“皇族の学校”に?

「早稲田の滑り止めで受けただけで、深い考えはありませんでした」

 とはいえ、何かと皇室とはご縁がある。小さい頃から親に“愛子さまに似ている”と言われていたというし、さらに、かつて上皇陛下が主将を務められた馬術部に入部するのだ。

「ウエスタン映画が好きだったので。でも、あるとき(上皇の)若い頃の写真を部室に飾れと言われて飾ったら、他の額よりも位置が低いとOBに叱られて、“やってらんねえよ”と1年で辞めました」

「今の時代に本気で“革命”と言うことが衝撃だった」

 そして4年前、転機が訪れる。音楽の趣味でつながるSNSフォロワーがある集会についてツイート。これに参加するのだが、この集会こそ、最高指導者・清水丈夫議長が半世紀ぶりに公の場に姿を現した“歴史的”なイベントだった。

「私は中核派の歴史を知らなかったので、議長がいきなり出てきてやじられているのをただ眺めていました。普通の社会で、高齢の偉い人がやじられる現場なんかなかなか見ないですよね」

 権威主義でない点に加え、

「今の時代に本気で“革命”と言ってる人たちが存在することが結構衝撃でした」

 大抵の人が抱くこの衝撃を彼女は前向きに捉え、活動家になると決意。以後、デモにビラまきに勉強会にと、多忙な日々を送っている。

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