「男」で紅白初出場から35周年へ 「久宝留理子」紆余曲折の歌手人生とライブの裏側

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一方通行ではないライブの楽しさ

 台風到来、ツアー中の水疱瘡……。危機的状況を切り抜けてこなしてきたライブの醍醐味を、こう語る。

「CDと違い、その場でダイレクトに反応がある。それがたまらないんです。涙する人、笑顔の人……。曲に対するいろんな思いがあることを肌で感じ、やっていて良かったなと思えるんです」

 近年は「意外とやったことのない企画」を打ち出して聴衆を魅了している。その一つがカバー曲ライブ。山口百恵、欧陽菲菲、松田聖子、高橋真梨子、アン・ルイス、オフコース、サーカスら、自身が幼少期からよく聞き、親しんでいた名曲を歌い、ファンを喜ばせている。また、アルバムに収録されたバラード曲のファンも多く、バラードばかりを集めたコンサートも開催した。

35周年に久々のアルバム

 来年はデビュー35周年にあたり、久々のアルバムを制作中だ。コロナ禍の中で制作し、昨年6月にCDをリリースしたシングル「サクラサク空の下で」や、「男」のジャズバージョンも収録予定だそう。

 10月26日には大阪・心斎橋SUNHALLで平松愛理、種ともことライブを開催予定。11月10日には、福島県本宮市白沢公民館前特設ステージの「しらさわ秋祭り」に出演する。12月20日は神奈川・横浜 mint hallで田村直美、鈴木結女と「Girly Holy Night 2024」を行うなど、今後も目白押しだ。

「今の感じで歌い続けられれば」

 その思いを今後も形にしていく。

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 来年で35周年を迎える久宝。第1回【発売直前までまったく違う曲だった? 久宝留理子が語る“カメリアダイヤモンド”CMソング「男」誕生秘話】では、幼少時から苦節のデビューなどについて語っている。

デイリー新潮編集部

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