いまや「明日のスター」登竜門との声も…「ネトフリ」にチャンスを求めるブレイク前の「芸人」「俳優」の本気度

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ネトフリから明日のスターが

 ネトフリといえば、その存在を知らしめることになったのが、19年と21年に配信された山田孝之(40)主演のオリジナルシリーズだった。

 狂乱のバブル経済に沸く80年代を駆け抜けた、セクシービデオ監督の半生を描いた同作のシーズン1で伝説のセクシー女優・黒木香役を演じたのが、当時、まったく無名だった森田望智(28)だった。

「所属事務所は土屋太鳳さん、二階堂ふみさんらが演じる大手のソニー・ミュージックアーティスツでしたが、森田さんはまだ埋もれていました。セクシー女優の役だけに、それ相応の現場と、黒木さんの代名詞である脇毛はマストになる。にもかかわらず、森田さんはオーディション時にすでに脇毛を生やしていたそうで、いかにこの作品にかけていたかがうかがえます。名前が売れたことで、NHKの朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』(21年)、『虎に翼』(24年)に出演を果たすなど、活躍の場を広げました。そして、今年4月にネトフリで配信された人気コミックを実写化したオリジナル映画『シティーハンター』では、ヒロイン・槇村香役を見事に演じ切りました」(先の記者)

 公開中の映画「スオミの話をしよう」の監督で、脚本家の三谷幸喜氏(63)がフジテレビ系情報番組「ぽかぽか」に生出演した際(9月13日)、まだ起用していないが今後、起用してみたい芸人を聞かれ、

「役者さんとして、ぼくのドラマに出て欲しいというより、俳優さんとしていいな、っていうのがU字工事の益子(卓郎)さん」

 と答え、その理由を「あの方の、スイッチが入る瞬間がすごく面白くて。YouTubeも見たことがあるが、自分で台詞を作ってアドリブでやっていくのもめちゃめちゃ面白い」と説明している。生粋の俳優とは違う、芸人独特の感性に注目しているようだ。

「最近は、漫才よりもコントが主流です。コントをうまく見せるには、自分が設定したキャラを演じる能力が求められます。売れている芸人ほどその能力は高いので、本気で俳優業に取り組もうと思えば、うまくいく芸人も多いと思います。お笑いではそこまで大成しなくても、俳優業で大成という芸人が今後、増えるかもしれませんね」(先のドラマスタッフ)

デイリー新潮編集部

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