「光る君へ」彰子さま役でブレイク、見上愛の意外な素顔 仕事をした映画監督は「オッサンぽい性格と感じることも(笑)」

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「競馬ファンにはおなじみ」

 JRAの仕事は、契約額とスポットCMなどの露出度から業界でも1、2を争う人気案件だという。

 競馬担当記者によれば、

「過去には高倉健、木村拓哉、明石家さんま、中居正広らきら星のごときスターらがその座を射止めています。17年からはファンの若返りと女性への訴求のため、松坂桃李、柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳の4名に、19年から中川大志、葵わかなを加えた6名が21年まで務めていました」

 そして心機一転、長澤と当時は無名の見上が3年連続で起用され続けている。

「スケジュールが多忙な長澤に代わり、見上は地方の競馬場でのイベントにもマメに顔を出して競馬ファンにはおなじみです。大河と同じく、大女優に負けない存在感を醸し出すことに長けていますね」(同)

「オッサンぽい性格」

 見上と仕事を共にした映画監督の熊坂出氏に聞くと、

「私が初めて見上さんと出会ったのは、まだ彼女が20歳になる前の頃でした。映画『プリテンダーズ』の主演・小野花梨さんの相棒を探していたんですが、見上さんは若いのに、“もっと私にかまって”というような幼い自己主張や余計なプライドがないので、作品でも主役を立てる態度に徹してくれました。私のような大人の世代と話していても、相手のことを理解しようという姿勢なんです」

 これは演者として必須の条件だとも熊坂氏は言う。

「演劇は基本的に相互理解。相手のセリフを聞いて何を要求されているのか、理解しながら受け答えしていくものですが、彼女は最初からそれを理解して演じていました。普段は元気でおしゃべりな子でもありますが、大人とキチンと意思疎通できる。サバサバしてオッサンぽい性格だなと感じることもあります(笑)」

 平安貴族の世界と同じく、嫉妬が渦巻く芸能界でも生き残る逸材となれるか。

週刊新潮 2024年10月10日号掲載

ワイド特集「ターニングポイント」より

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