「球団から何も言ってこないんや…」 阪神「岡田監督」肉声が明かす退任のドロドロ 角会長は続投を希望、しかしタイガース側の“回答”は…
歩いただけで膝が…
岡田はこの11月で67歳を迎える。この2年、球団とのギクシャクした関係だけでなく、子どもや孫のように年の離れた選手や記者たちとのコミュニケーションに苦労したのは間違いない。そしてそれは確実に身体を蝕んでいった。
岡田は繰り返し語っている。
「年は隠せない。試合前に(他球場の)人工芝を歩いただけで、膝ががくがくする」
遠征先では食事もホテルで取り、宿舎からは一歩も出なかった。オリックスの監督時代(2010~2012年)は、遠征のナイターの試合を終え、次の日には朝早く大阪に帰り、友人とゴルフをするスタミナと気力があったが、今回は、それは無かった。
「朝がきつい。今の選手は夜遊びしないから朝起きるのが早い。けろっとしているのを見ると、余計に年を感じる」。そうぼやいた。
「後進に道を譲ることが重要だ。それが未来の阪神に繋がる」。退任を受け、岡田は知人にそう伝えている。
昨年、日本一となり、歓喜の胴上げの中心にいた岡田。しかし、その内実はかくも「孤独」だった。それに耐え、結果を出し、そして心身共にボロボロになっての退任。まさに“全身タイガース”、“全身野球人”を貫いた2年間だったと言える。
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