巨人・菅野智之は「メジャー挑戦」報道の翌日に「自ら会見を申し出た」 番記者たちの評判はV字回復「今季から急に謙虚になった」「恋人効果?」

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「まさか菅野がメジャー挑戦を諦めていなかったなんて…」。一報が流れた10月4日夜、番記者たちは一様に驚愕したという。巨人の菅野智之(34)が今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使して大リーグを目指す意向、と海外メディアが報じた日のことだ。翌朝、彼らは更なる衝撃を受ける。菅野が自ら「皆さんにお話したいことがあります」と出てきて、報道内容を認めたからだ。

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突然の報道で様子がおかしかった吉村禎章・編成本部長

「完全にノーマークでした。今季、完全復活したとはいえ、もう34歳ですし、日本球界に骨を埋めるものだと思い込んでいた」(番記者A)

「クライマックスシリーズ前にこんな報道が出ることも異例です。FAなどの大きな動きはオフに入ってから、スポーツ報知によって“大本営発表”されるのが慣例なので」(番記者B)

 激震が走った夜を番記者たちはこう振り返る。4日午後11時過ぎ、「菅野がメジャー挑戦」とのスクープを放ったのは米スポーツ専門局「ESPN」だった。

 翌朝、記者たちはこぞって東京ドームに駆けつけた。球団にとっても海外メディアにすっぱ抜かれることは想定外だったのだろう。囲み取材に応じた吉村禎章・編成本部長の様子はおかしかったという。

「『私も記事を見ました』と寝耳に水みたいなことを言い始めるのです。『すべてが終わったら智之と話し合うつもり』とも言うものですから、“球団とはまだ話し合っていないのか”といった憶測まで飛び出し出しました」(番記者A)

 だが、1時間もしないうちにその憶測は打ち消された。菅野自らが出てきて、すでに話し合いを重ねていると認めたからである。

「あの菅野が自分から囲み取材を要望するとは…」

 それ以上に記者たちを驚かせたのは、菅野が広報を通して「皆さんにお話ししたいことがあります」と申し入れてきたことだった。

「こういう殊勝な姿勢は最近までは考えられなかった。以前はいつもカリカリしていて、気に入らない報道が出ると記者を人前で怒鳴りつけることもあったので」(番記者A)

「しかも、丁寧に記者の質問に一つ一つ答え、認めるべきところは認めてくれた」(番記者B)

 下記は囲み取材の冒頭で菅野が話した言葉だ。確かにこれまでの評判と比べると、人が変わったかのような誠実ぶりだ。

菅野「今日しっかり会見で自分の気持ちを話します。それ以降はこの件については聞かないでもらえれば。シーズンが終わったら、もう一回自分の口から話させてもらいますので。そういう形を取らせていただければありがたいです。今はチームが日本一になることしか僕は考えていませんのでよろしくお願いします」

 ただ聞くなと言うのではなく、しかるべき時が来たら自分から話すと約束し、頭を下げるーー。あまりのワガママぶりからかつて“王様か”と揶揄されてきた男とは見違えた振る舞いである。

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