引退表明「イニエスタ」のマネジメント会社が「1億円敗訴」していた 本人も取締役に就任、“寿司トラブル”も勃発

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「契約書に書かれたことを履行してくれず、ロクに連絡さえ取れない」

 10月8日、サッカー界のスーパースター、アンドレス・イニエスタが引退を表明した。スペイン一部リーグ・バルセロナFC、そしてスペイン代表チームの中心選手として世界一に輝いた名プレーヤーだけに、世界中で大きく報じられた。

 そのレジェンドは日本との縁も深い。2018年にJリーグ史上最高額と言われた推定年俸32億5000万円でヴィッセル神戸に入団。昨年までの5年間所属し、躍進に貢献した。本人も「日本愛」をさまざまなところで語っていたが、その裏で在籍時に、本人も取締役に入るマネジメント会社が金銭トラブルを起こし、相手方と訴訟になっていたことは知られていない。「週刊新潮」誌は昨年、その詳細を報じる記事を掲載している。そしてその訴訟がこの9月に終結。マネジメント会社側に1億1000万円の支払いを命じる「完全敗訴」の判決が出ていた。

 当時の記事を再配信し、トラブルの全容に迫ってみよう。
(「週刊新潮」2023年9月28日号記事の再配信です。一部を再編集しました)

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「2023年4月、イニエスタが役員を務めるマネジメント会社から、“5500万円の損害賠償を支払え”との不可解な訴訟を大阪地裁に起こされたんです」

 そう明かすのは、被告となった、大阪に本社を置く広告会社の関係者だ。

「訴えてきたマネジメント会社とは、イニエスタのファンクラブやYouTube公式チャンネルの運営に関する契約を結んでいたんですが、ふたを開けたら先方は契約書に書かれたことを履行してくれないどころか、ロクに連絡さえ取れない始末。そんな状態では運営などできるはずもなく全て中止に追い込まれました。会員の皆さんへの謝罪や返金などの対応にも追われる中、裁判を起こされたのです」

 むしろ訴えたいのはこちらの方だというわけだ。2022年春ごろに同社社長がイニエスタと知り合い、ビジネスに関する提案を行ったという。その当時、イニエスタは公式のYouTubeチャンネルを持っていなかったため、提案書では、サッカーに関心のないファン層も取り込もうと専用チャンネルの開設を企画したのだ。

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