吼える「大谷翔平」が外苑前に登場! 街行く人々もつい足を止める迫力

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 ビルの玄関一面に描かれた大谷翔平の顔。優勝を決めた試合でヒットを打った後、ベンチの仲間を鼓舞した時のようにほえる大スターの表情に、街行く人々も足を止める。まるでロサンゼルスの街中のようではあるが、ここは東京メトロ外苑前駅出口近くの交差点だ。

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 この壁画を描いたのは、「エスコンフィールドHOKKAIDO」のダルビッシュ有、大谷翔平の壁画アートも手がけた「OVER ALLs」社。キャンバスとなったのは本社ビルだ。そもそもこんなことを始めたきっかけは、赤澤岳人社長(42)によると「悔しかったから」。

「壁画界のメジャーもアメリカなので、僕らも大谷選手に負けず本場の舞台に立ちたいと思って、実はロサンゼルスに大谷選手の壁画を描かせてほしいと提案したのですが、実現できなかった。それなら会社の壁に描いてしまえって」

 ドジャース移籍後の3月に壁画アートを制作。当初は大谷の顔だけだったが、「50-50」を達成した日から数字が描き足され、記録が更新されるたびにその数字が塗り直されてきた。レギュラーシーズン最終戦が行われた9月30日にも、大谷が59個目の盗塁を成功させると、さっそく数字を手直しした。

「本当はただ『50-50』と描きたかっただけなのですが、どんどん記録が更新されるので、描き替えなくてはいけなくなっちゃって(笑)。まさか、こんなに忙しくなるとは思いませんでした」

 実はこの壁画アートが見られるのはあとわずかだという。

「10月中にビルの改装を計画しているので、もうすぐ壁画はなくなってしまいます。改装後はもっと壁をデカくして、別の壁画を描く予定。誰にするかは決めていませんが、大谷選手がMVPを取ったり、ドジャースがワールドチャンピオンになったりしたら、次も大谷選手にするかもしれません」

 アートだけではなく、試合でのほえる姿をさらに見たいファンは多いはずだ。

撮影・本田武士

週刊新潮 2024年10月10日号掲載

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