「二階Jr.にトリプルスコアで勝つ」と豪語する世耕氏の進むいばらの道

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地元の声を無視して進む

「そもそも来夏の参院選の時点で復党が認められているか否かは全く見通せないため、この衆院選で勝負をかけること自体、悪い判断ではないように思います。ただ、トリプルスコア発言には世耕氏の苦悩が見て取れますね。伸康氏を圧倒し、重複立候補する比例での復活当選を阻むレベルに追い込まなければ、自らの復党も検討すらされないだろうと見ているのかもしれません」(同)

 地元からも、世耕氏の判断を批判する声があがっている。自民党和歌山県連の中村裕一幹事長は、「党規違反によって離党勧告の処分を受けて離党した後に、党の正式な手続きで選任された公認候補に対抗して立候補することは重大な党規違反に準じる行為です。さらに当選したら復党するなどということは、党規をないがしろにする脱法的行為です。今、こんなやり方こそが批判を浴びています」と訴えている。さらに、「10月3日に上京し、森山裕自民党幹事長にも直接お尋ねしたところ、ルール(党規)に従えば(世耕氏の)復党を承認することはないとの説明でした」との主張を展開していた。

 地元の声をある意味で無視して進む道はいばらでしかないだろう。仮に当選してもしばらくは干されることになりそうだというのが衆目の一致するところだ。

デイリー新潮編集部

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