「極悪女王」白石和彌監督が明かしていた大ヒットの裏側 剛力彩芽「太ももがレスラーのように」 唐田えりか「受け身で“ギャー”」

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 Netflixで配信中のドラマ「極悪女王」がヒットしている。9月19日の配信開始以降、「Netflix週間TOP10」で2週連続1位を記録。メディアでも数多くの関連記事が出ている。このドラマは女子プロレスの世界が舞台。主演のゆりやんレトリィバァ(33)だけではなく、同じくレスラー役を演じた剛力彩芽(32)、唐田えりか(27)には様々な奮闘があった。その一端を今年1月、メガホンを撮った白石和彌監督が「週刊新潮」誌に語っている。同記事を再配信し、ヒットの裏側に迫ってみよう。
(「週刊新潮」2024年1月14・11日号記事の再掲載です。文中の年齢、役職、年代表記等は当時のものです)

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 1980年代、悪役レスラーとして一大旋風を巻き起こしたダンプ松本。その半生を描いたのが「極悪女王」だ。ドラマには彼女に対抗するアイドルレスラー、クラッシュ・ギャルズのライオネス飛鳥と長与千種も登場するが、両名に扮したのが、剛力と唐田である。

「二人はめちゃくちゃ頑張ってくれましたよ」

 と語るのは、映画「凶悪」や「孤狼の血」シリーズで知られる、白石監督ご本人だ。

「両名がリングに上がって、芝居を終え、四方にあいさつすると、観客席にいたエキストラの人たちから素の拍手が湧き起こるんです。“頑張れよ!”“明日も来るからな!”との声も上がって。エキストラさんはプロレス好きが多いのですが、彼らから見ても本物の試合さながらに、演技が真に迫っていたということでしょう」

「入団したのか?と思うくらい練習」

 本職のプロレスラーに見せるための役作りで、二人は10キロほども増量に励んだというから尋常ではない。

「クランクインは22年の夏。彼女たちはその半年前から体作りをしていたんです。栄養士の先生の指導の下で、期間ごとの目標体重を定めたとか。体を壊さないようにこの期間では何キロまでと上限値を決め、食事を取った。毎月、健康診断と血液検査も行っていたそうです」

 もちろん、食事の量を増やすだけなら単なる肥満になってしまう。

「筋トレもトレーナーさんの下で熱心にやっていましたよ。撮影スタジオの横に簡易的なジムがあり、そこに通ってバーベルを持ち上げるなどして鍛えていた。肩回りや太ももなどがレスラーのように太くなりましたね。また、入団したのか?と思うくらい、長与さんの団体に足しげく通い、技や受け身の練習もしていました」

 22年秋にはアクシデントのため、撮影が半年ほど中断した。

「でもその間も二人はしっかりと体形を維持し続けてくれたんです。プロ魂を見せてもらいましたね」

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