間宮祥太朗「劇場版 ACMA:GAME」が大コケを不安視される理由 「原作漫画と世界観が異なる」との声も

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 10月1日、間宮祥太朗(31)主演の映画「劇場版 ACMA:GAME 最後の鍵」(10月25日公開)の完成披露舞台挨拶が行われた。間宮はじめ田中樹(SixTONES)、竜星涼、小澤征悦らが登壇。4月期に放送された連ドラ「ACMA:GAME アクマゲーム」(日本テレビ)の劇場版だが、こちらは低視聴率に喘いでいた。

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 原作の「ACMA:GAME」は週刊少年マガジン(講談社)に2013年から17年まで連載された漫画で、99本を集めるとこの世のすべてを手にできる“悪魔の鍵”を賭け、参加者たちが悪魔の仕切るデスゲームに挑むサバイバル・エンターテインメントだ。

 ドラマ版「アクマゲーム」が放送されたのは日テレの“日曜ドラマ”枠だった。

 同枠では18年10月期の「今日から俺は!!」も漫画原作を賀来賢人や橋本環奈らで実写化し、視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は平均9・9%を記録、映画化もされた。続いて放送された「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(主演・菅田将暉)は平均11・5%、さらに「あなたの番です」(主演・原田知世、田中圭)は平均9・3%、最終回は19・4%を叩き出すなどヒット作を連発した。その枠で「アクマゲーム」は、平均3・6%とワースト視聴率を記録したのだ。民放プロデューサーは言う。

「ドラマの最終回では、間宮は亡くなったと思われた父親(吉川晃司)との対決にも勝利して大団円かと思われましたが、“悪魔の鍵”がカンボジアに渡ったとのことで中途半端に終わりました。ドラマの終了直後に映画化の発表があったので、最初からドラマと映画がセットだったのだろうとは思いましたが、ドラマがあまりに低視聴率だったため、劇場版は中止してもよかったかもしれませんね」

 主演の間宮も舞台挨拶で「約1年前、ドラマの撮影が始まった時期でして、この1年、ドラマや特別編、劇場版と長く大きいプロジェクトに関われたことをありがたく思います」と言っていたので、ドラマと映画はセットだったのだろう。人気漫画が原作で、なぜ視聴率が取れなかったのだろう。

社運を賭けたプロジェクト

「原作に独特の世界観があると、思わぬ失敗をすることが少なくありません。『アクマゲーム』のような人気作にはファンも多いので、わざわざVFXを取り入れたという“悪魔”の映像は実写と噛み合わず、ちゃちいと思った視聴者もいたようです。実際、原作とは設定がかなり変えられていることもファンには不評だそうです」

 日曜ドラマ枠は、昨年10月期に原作の改変が問題となった「セクシー田中さん」を放送した枠でもある。

「『セクシー田中さん』の影響は大きいと思いますが、実はそれ以前から日テレのドラマ班は崩壊していたという声もあります。仲間由紀恵の『ごくせん』や菅野美穂の『働きマン』、杏の『花咲舞が黙ってない』などをプロデュースした、業界でも非常に有名で優秀だった加藤正俊さんが2年前に54歳の若さで病死してしまったことで、勢いを失ってしまったと言われています」

「アクマゲーム」の映画化をとりやめることはできなかったのだろうか。

「なんでも、日テレが制作に2年を費やし、社運を賭けたとも言われる大型プロジェクトだったそうですから、引くに引けなくなってしまったのでは。配給の東宝も漫画原作の作品なのでいけると思ってしまったようです。正直言って、またやっちゃったかという印象です」

 また、とは?

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