石破首相は「ネット民に大人気」のはずが就任早々「大炎上」… 右からも左からも批判殺到で「四面楚歌」になった理由

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 専門家が「もはや炎上状態」と指摘するのも当然だろう。SNSなどネット上は荒れに荒れている。10月1日、石破茂氏は衆参両院の本会議で第102代の内閣総理大臣に指名された。夜に首相官邸で初の記者会見を行い、自身の内閣を「納得と共感内閣」と説明した。すると、たちまちXでは厳しい批判の声が殺到したのだ。

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 Xで「納得と共感」をキーワードに検索してみると、石破首相の政治姿勢に異議を唱える投稿が山のように表示される。その中から、ごく一部をご紹介しよう。

《国会で十分議論せず、能登のための補正予算も組まずに衆議院を解散することや、裏金議員問題への対応に、納得も共感もできません》、《納得と共感を一夜にして裏切ったのは貴方でしょ》、《石破内閣はうそつきだ。これで納得だ共感だと言っている石破首相の気がしれない》、《根本が間違っているのに共感も納得も出来ないだろ》──。

 石破首相の「納得と共感」というキャッチフレーズだけが問題視されているわけではない。あとで詳述するが、ネット上では石破首相がやることなすこと全てが批判の対象になっている。

 石破政権は船出したばかりだ。一般的に民主的な先進国であれば、新しい政権が誕生して最初の100日間は世論もメディアも好意的に受け止める傾向が強く、これを「ハネムーン期間」と呼ぶ。ところが石破政権の場合、少なくともネット上ではそんな“蜜月期間”など存在しないようだ。

世論調査では人気の謎

 石破首相に対する批判の域を超え、“罵詈雑言”と化した投稿も珍しくない。なぜ、石破首相はこれほど嫌われてしまったのだろうか。

 ここで気になるのが、総裁選の投開票前に行われた世論調査で、石破首相は「誰が新総裁にふさわしいか」との設問で常に上位に位置していたことだ。

 総裁選の投開票は9月27日に行われた。その直前、毎日新聞は23日の朝刊に「自民党総裁選:次の総裁、石破氏26% 高市氏17% 全国世論調査」との記事を掲載した。社会調査研究センターが21日にスマートフォンのユーザーを対象とした調査を行い、その結果を報じたものだ。

 調査の結果は石破首相が26%でトップ、2位は高市早苗氏で17%、この2氏が実際に決選投票に進んだことは記憶に新しい。ちなみに3位は小泉進次郎氏で14%だった。

 さらに石破氏は鉄道、アイドル、プラモデルの熱烈なファンとして知られており、いわゆるオタク文化やネット民と親和性が高いとの声があった。にもかかわらず、首相に就任すると、いきなりネット上で袋叩きになったわけだ。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「結局、石破さんがネット上で存在感を発揮できなかったことが、就任早々に炎上してしまった最大の原因だと考えられます」と言う。

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