アントニオ猪木vsマサ斎藤「巌流島決戦」は「無観客試合」ではなかった! 「船頭さんに頼んで船を出してもらって……」プロレス史に残る名勝負の全舞台裏

スポーツ

  • ブックマーク

 10月1日は、アントニオ猪木の三回忌だった。また、2024年は猪木のライバル、マサ斎藤の七回忌でもある。猪木は後年、盟友の葬儀には、「行くと騒ぎになって、逆に迷惑をかけてしまうので出ない」ことを旨としていたが、マサ斎藤の逝去時は、斎場の近くまで愛車を走らせ、車内で悼んだという話が伝わっている。

 この2人の最大の死闘と言えば、1987年10月4日、山口県の無人島・巌流島でおこなわれた一戦だろう。1612年、宮本武蔵と佐々木小次郎が一騎打ちした歴史的な地であることもさることながら、観客を入れずにおこなったことでも知られる伝説の試合である。...

つづきを読む