「罰則がなくて実効性があるのか」…小池都知事肝いりで全国初「カスハラ防止条例」成立でも囁かれる「仕事やってる感」

国内 政治

  • ブックマーク

 客から理不尽な要求や暴言を受けるカスタマー・ハラスメント(カスハラ)の防止条例案が開会中の都議会に提出され、可決された。しかし、今後問題とされそうなのは罰則がないことによるその実効性で――。

 カスハラ条例は小池知事が3選出馬するに当たって打ち出した公約の一つで、9月18日の都議会の所信表明では「誰もが等しく豊かな消費生活を営み、働く全ての人が力を存分に発揮できる社会を、東京が先頭に立って切り拓いていく」と述べていた。

 条例案は、都内で仕事をする全ての人を対象に、カスハラ防止の基本理念を定めるものだ。...

つづきを読む