大河「べらぼう」に大抜てきの横浜流星が不安視される理由 「生真面目で批判に慣れていない」
“ひょうたんから駒”
とはいえ、NHKが選んだのにはそれなりの理由がある。
「近年、若者のテレビ離れを食い止めるために、NHKは若年層向けのキャスティングに力を入れています。しかし、超が付く売れっ子はなかなかスケジュールを押さえられません。大河の主演を引き受けると、約1年にわたる撮影期間中、ほぼ他の仕事を入れられなくなるからです」(大手芸能事務所関係者)
大河ドラマに若年層を呼び込もうとする戦略には、賛否両論ありそうである。
「彼は“格”という意味ではイマイチですが、映画『春に散る』でボクサーを演じるにあたって実際にプロテストを受けるなど、ひたむきな役作りに定評があります。スキャンダルもなく、NHKにとってはひょうたんから駒だったのでしょう」(同)
コラムニストの吉田潮氏はこう言う。
「大抜てきを受け、たしかにプレッシャーはあるでしょうけど、是非とも乗り越えていただきたい。高い演技力を誇る流星さんなら可能だと思います。今までは“美しき武人”のイメージでしたが、重三郎という“文人”を演じることに成功すれば、より役者としての幅が広がるはずです」