中日新監督人事で「落合さんに頭を下げた」怪情報が意味するもの 井上新監督の意外な“評判”と中田翔という“難題”

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立浪監督「退任表明」後の怪情報

 プロ野球中日で立浪和義監督(55)の後任を巡る監督人事は一見、波風立たずに決着しかけているように映る。10月3日、井上一樹2軍監督(53)は球団から来季監督への就任を要請されたことを明らかにした。井上氏は返答を保留したものの立浪監督が指揮を執る現チームの全日程が終わっていないことに配慮したもので、受諾は確実の情勢になっている。立浪監督が今季限りで退任すると表明したのは9月19日だった。スポーツメディアによると、井上氏自身が明言した球団からの要請が10月2日だとすれば、約2週間のブランクがあったことになる。

 これまで新監督候補を巡っては、外部招聘で有力OBの山崎武司氏(55)や山本昌氏(59)、内部昇格では和田一浩打撃コーチ(52)らの名も挙がっていた中で、終わっていれば最有力とされていた井上氏という最も無難な結論に落ち着きそうだ。しかしこの間、現場の選手、スタッフらにはどの紙面にも候補に挙がらなかった、ある大物を巡る情報が駆け巡っていた。

 落合博満元監督(70)のことだ。

 落合氏の中日監督時代を知らない、さる中堅選手はこう証言する。

「球団首脳が落合さんに頭を下げて(来季監督就任を)お願いしたという話がチーム内に出回っていました。みんな信じられないようでしたが、本当にそんなことがあったんでしょうか。ただ、前回の与田(剛)監督の時も、全く予想していなかったところに候補として出てきたので、今回もあるのかなと……。(低迷を極める)今のチーム状況を考えると、球団が本当に立て直す気があるなら落合さんというのは説得力がありました」

 落合氏は2004年、現役時代にプレーした中日の監督に就任した。監督経験ゼロ、補強ゼロにもかかわらず「現有戦力の10%のレベルアップでの優勝」との公約を、1年目で鮮やかに果たしてみせた。07年には球団を53年ぶりの日本一に導くなど、在任期間中は常にAクラス。球団史に燦然と輝く黄金時代を築いた、紛れもない名将である。

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