「あまちゃん」を意識? 橋本環奈「おむすび」に欠ける“新鮮味”

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「あまちゃん」を意識?

 子供の帽子を取ってあげようと、制服姿のまま海に飛び込んだ彼女はこう思った。

《なんで飛び込んだっちゃろう……うちは朝ドラヒロインか?》

「初回から海に落ちてずぶ濡れ、それをあえて朝ドラのヒロインに例える。意識しているのは、今や伝説の朝ドラとなった13年前期の『あまちゃん』でしょう。宮藤官九郎が脚本を書いた『あまちゃん』も現代が舞台で、ヒロインのアキ(能年玲奈/現・のん=31)も特に目標のない子でした。図らずもアイドルを目指しますが、番組後半では東日本大震災が描かれ、彼女は地域の象徴でもある“海女カフェ”の復興を目指すことで視聴者の感動を呼んだのです。『おむすび』でも震災がヒロインに大きく影響してくるのでしょう」

「おむすび」の脚本は根本ノンジ氏だ。

「NHKでは『正直不動産』をヒットさせましたが、最大のヒット作は月9『監察医 朝顔』(フジ)でしょう。上野樹里(38)主演で、仲間や家族の心情の機微を描くのに長けた脚本家です。今回も橋本の心の声をはじめ、祖父(松平健)、祖母(宮崎美子)、父(北村有起哉)、母(麻生久美子)らもいい味を出しています。ただ、彼の脚本はジワジワくるほのぼのさが特徴なので、朝ドラの1話15分でその良さを出し切れるかどうかにかかってきます」

 震災が描かれるまでには、まだ時間がかかりそうだが、

「糸島編では脇を固める共演者に注目です。まず海に飛び込んだ結を助けようと野球部のユニフォームのまま同じく海に飛び込んだ佐野勇斗(26)、そして結の書いた文字をひと目見て『自分で抑え込んどるものはない?』と読み解いた書道部の先輩役の松本怜生(24)が彼女にどう絡んでくるか。さらに、第3話の再現映像でチラッとだけ顔を見せた、結の姉で“伝説のギャル・あゆ”を演じる仲里依紗(34)の登場が待たれます」

 仲の朝ドラ出演は20年前期の「エール」以来、2度目となる。

「『不適切にもほどがある!』(TBS)や『大奥』(NHK)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS)などで彼女の存在感はハンパなく、出演ドラマはすべて当たっています。夫の中尾明慶(36)は10月1日放送の『芸能人格付けチェック 3時間スペシャル』(テレビ朝日)で一人勝ちの大活躍を見せたばかりですから、彼女にも橋本との姉妹コンビで画面が壊れるほどの大暴れを期待しています」

デイリー新潮編集部

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