「皆がメーガンを恐れている」“いじめ疑惑”が米国でも勃発 メディアを戦場に変える“証言バトル”の行方は

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米誌を介した「大反撃」

「The Hollywood Reporter」で記事が公開された数日後、同紙のメア・ローシャン共同編集長は記事の詳細を語った。いわく、情報源は12人で、「皆がメーガン妃を恐れている」と語ったのは現在の幹部。また、別メディアも同じ件を取材しているという。

 メーガン妃側の“反撃”は24日、米誌「Us Weekly」を介して行われたようだ。同誌は以前から夫妻に好意的な記事が多いメディアではあるものの、今回は複数の関連記事を立て続けに公開する熱の入れようだ。記事中で証言する元スタッフには、3カ月で去ったケトラー氏などこれまで辞職がニュースになったスタッフも含まれている。

 記事にはもちろん「(夫妻は)今まで出会った中で最高の上司」「一緒に仕事をした時間は信じられないほど有意義だった」「彼らはスタッフが成長し、チャンスを得ることを望んでいる」といった大絶賛が並ぶ。加えて「発生源は明らか。不満を持つ誰かがでっち上げたのだろう」「対立を作る陰謀」と、陰謀説を匂わせるコメントもあり、メーガン妃側の意図をうかがうには十分すぎる内容だ。

 同誌は加えて、俳優時代のメーガン妃にとって唯一の代表作であるドラマ「スーツ」もネタにしている。出演者たちは撮影時から続く友情を守っているとの内容だが、今なぜこのタイミングで報じるのかという質問は無粋かもしれない。

「典型的なナルシストだと確信」

「Us Weekly」の次は、ローシャン氏が「別メディア」として挙げていた米ウェブメディア「DAILY BEAST」だ。王室時代のスタッフは「直接あるいは電話で人々が叱責され、最悪な気分にさせられている様子を見た」と、ヘンリー王子との結婚前に仕えていたスタッフは「典型的なナルシストだと常に思っていたが、彼女のスタッフが雑誌で彼女を絶賛しているのを見てやはりそうだと確信した」と証言した。

 ビジネス面を中心に夫妻の逆境を伝える記事も相変わらず多い中、落としどころのない“証言バトル”は続くのか。そんな騒ぎの脇で、ヘンリー王子は身軽な“ソロ活動”が注目されている。ニューヨークや英国に続き南アフリカにも単独で向かうその姿が、タイミング的にまるで「家に帰りたくない夫」に見えてしまうのは致し方ないだろう。

デイリー新潮編集部

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