「愛が終わった」と立民を離党…福井1区のスピリチュアル系「女性候補」、削除された「下品すぎるX投稿」の中身と、本人が語った“オカルト批判”への反論

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ご本人に取材

 ご本人に連絡して取材を申請すると、電話で快諾してくれた。まずは問題視されたXのポストについて訊くと、自身の投稿と、自身の削除を認めた。

「今の政治には隠し事が多く、多くの有権者が政治に不信感を持っている原因だと考えています。政治不信を解決するには、情報公開が重要です。私個人も自分の想いを素直に伝えることが大切で、InstagramやFacebook、XといったSNSで隠し事なく発信しています。問題となったXのポストをなぜ削除したのかは、色々な事情から説明することができません。申し訳ありません。ただ私のポストが今もネット上で拡散していることは嬉しいです。そして様々な批判も感謝しながら目を通しているとは申し上げられます」

 オカルト色が強いと感じる有権者がいるのではないかという指摘については、「統一教会の問題もあり、今の有権者は特に不安を抱きやすいのかもしれません」と言う。

「ヒーリングは『気』を扱います。元気の気です。気は目に見えません。そのため非科学的、オカルト的と批判されるのでしょう。しかし、私は目に見えないものの価値を大切にしたいと考えています。日本人は古くから、目に見えない『自然と人間の結びつき』を重んじ、野山や海川の自然を慈しんできました。毎日の食べ物に深い感謝を捧げるのも、同じ想いからです。私のヒーラーとしての経歴や主張に不安を感じる有権者がいらっしゃるのなら、丁寧な説明や対話と通じて懸念を払拭していきたいです」

立憲民主党が“一本釣り”

 統一教会の問題については、「統一教会に依存させるよう仕向けるシステムが問題であり、ヒーリングの世界ではあり得ません」と指摘する。

「多額の献金が問題視されたように、信者に依存させ、全てを捧げることを求めていました。宗教そのものが悪いのではなく、統一教会が駄目なのです。むしろヒーリングは心と身体のバランスを重視し、依存などさせません。まさに正反対だと分かってもらえるはずです」

 西山氏の地元である勝山市は県議選で無投票当選が長く続いてきた。西山氏は「参政権が行使されないのはおかしい」と訴えて立候補。12年ぶりの選挙戦を実現させた。結果は現職が約6800票で当選し、西山氏は約2400票で落選した。

 一定の存在感を発揮したことから勝山市議選での立候補を考えていたが、立憲民主党から「福井1区で衆院選に出馬しませんか」と打診されたという。

「立候補を表明して政治の世界に入りましたが、毎日街頭演説を行い、有権者の声を直にいただけることに感動しています。私たちの声を結集し、それを投票という形で伝えることができる。これがどれほど感動的なことなのか、今後も声を大にして伝えていきたいと考えています」

註1:立憲民主・福井で“ドタバタ劇” 解散総選挙の直前「愛が終わった」と公認候補が党県連に突然の離党届提出(福井テレビ:10月1日)

註1:県議選勝山市区に西山さん出馬意向 元市職員(中日新聞福井版・2023年1月14日朝刊)

註2:ヒーラーとセラピストはどう違う?ヒーリングにかかわる仕事やヒーラーの資格について紹介(モアリジョブ・2023年1月4日)

註3:次期衆院選:次期衆院選福井1区 立憲・西山氏出馬表明(毎日新聞福井版・2023年9月29日)

デイリー新潮編集部

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