かわい過ぎるプロゴルファー「安田祐香」 ツアー初優勝で一歩近づいた“同級生”の背中

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 彼女ほどアマ時代から将来を嘱望されたゴルファーはいないだろう。

 9月22日、宮城県の利府GCで行われた「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」でプロ5年目の安田祐香(23)がツアー初優勝を飾った。

プロ入り後は鳴かず飛ばず

 古閑美保や上田桃子らが輩出した坂田信弘主宰の「坂田塾」に9歳で入門。2017年「日本女子アマ」を16歳で制すると、19年には「オーガスタナショナル女子アマ」で3位、「アジアパシフィック女子アマ」優勝、海外メジャー「エビアン選手権」でローアマ、と海外にも名を轟かせた。

 安田ら00年生まれの“ミレニアム世代”は史上最強とうたわれた。事実、滝川二高で3年間クラスメイトだった古江彩佳は日米通算10勝。他に西村優菜が6勝、吉田優利が3勝、阿部未悠が1勝を挙げている。当時の安田は、誰が見てもこの世代のエースだった。

 プロテストに一発で合格すると、美貌も相まってスポンサーが殺到。「NEC軽井沢72」でローアマになった縁でNECと所属契約を交わしたのを皮切りに、コーセーやデサント、ダンロップ、東リなど有名企業と相次いで契約した。

 ところが、プロ入り後は鳴かず飛ばず。同世代が勝利を重ねるのを遠くから眺めるだけの日々が続いた。

降りしきる雨の中で

 しかし、そんな安田を天は見放さなかった。

 雷雲が接近したせいで開始が2時間近く遅れた初日、日没サスペンデッドにも助けられ、安田は7アンダーで暫定の単独首位。2日目は、悪天候によるコースコンディション不良のため第2ラウンドを行わず、36ホールに短縮が決まった。さらに、荒天が続いた最終日、3日間大会の競技成立に必要最低限の27ホールに短縮された上、競技者が37人に絞られる。安田は、降りしきる雨の中で首位を譲ることなく、2位に3打差の9アンダーで逃げ切った。

 ツアー記者いわく、

「優勝未経験者が、優勝を意識して崩れることが多い16番、17番で連続バーディー。一皮むけましたね。主催者ダンロップも、ホステスプロの快挙に大喜びです」

 先ごろ日本人4人目の海外メジャー優勝を果たした古江の背中はまだ遠い。が、確かに一歩は近づいた。

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