「田原総一朗」妻の葬儀には総理大臣らが続々と 「朝ナマで相手を追い込んでゆくやり方」は昔からとの証言も

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桃井かおりのデビュー作を監督

 昭和46年(1971年)11月に公開されたATG映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」は、岩波映画社の同期だった清水邦夫氏と共同脚本監督の作品である。桃井かおりのデビュー作でもある。

「ロケの前日、桃井かおりさんから“監督、話がある”と言われました。“私には恋人もいないし、キスもしたこともありません。明日はどうすればいいですか”という相談でした。今の桃井さんからは、想像できませんが、後になって周囲から“そういう時はちゃんとやってやるもんだ”と言われましたよ」

 とは田原氏。一方、桃井かおりさん。

「私の父(国際政治評論家の故桃井真氏)に対して、田原さんは”お嬢さんにあんな映画に出てもらって申し訳なかった“と言っていたそうですよ」

 作品は実験映画である。

「オレとかおりがろうあ者の役で、能登の旅館を借り切って1カ月のロケだった」

 と言うのは、写真家の加納典明氏。映画には役者として参加した。

「撮影中に海岸で自殺体があがったことがあり、田原さんから、死体の側を歩いてと言われました。実際あったことも映画に取り込んだ、ドキュメンタリーの要素もある実験的な映画でした。彼の作った唯一の芸術的な世界じゃないですか」

 ラストシーンでは田原監督自ら画面に登場。出演者にマイクを突き付けインタビューをするという、摩訶不思議な映画なのである。一部では高い評価を得たが、興行的には赤字だった。

「撮影に予定より時間をかけてしまい、宿泊代も高くなって、途中で金が足りなくなり、奥さんの末子さんに調達してもらいました」(清水邦夫氏)

 ***

 貧乏時代を支え続けた夫人。しかし田原氏の心は別の女性へと移っていた。後編(「27年不倫で貧乏時代を支えた妻を裏切り…」 「朝ナマ」に君臨する田原総一朗の研究)では27年にも及んだ不倫生活、それについての本人の弁などをご紹介する。

デイリー新潮編集部

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