「右」と「左」の違いは“言葉の雰囲気”だけ? 「実は同じことを言っている」は珍しくない(古市憲寿)

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「日本の伝統を守り、家族や地域の絆を復活させます」。そんなことを公約に掲げる政治家がいたら、恐らく「右」や「保守」と判断されるだろう。

 では「文化的多様性を大切にしながら、全ての人がつながり合う包摂的な社会を実現します」なら? 今度は「左」や「リベラル」っぽいと感じる人が多いのではないだろうか。

 だが実は二つの文章はほぼ同じことを言っている。「伝統を守る」というのは、長年にわたって受け継がれてきた文化や慣習を、次世代に引き継ぐこと。...

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