“稀代のワル”羽賀研二は汚名返上できるのか 「ヤクザとの関係」で聞こえてきた意外な声とは
強制執行を免れようとした
愛知県警捜査4課は9月25日、タレントで会社役員の羽賀研二(本名・当真美喜男)容疑者(63)と6代目山口組傘下、3代目弘道会ナンバー3の舎弟頭で10代目稲葉地一家の松山猛総長(69)ら7人を強制執行妨害目的財産損壊等容疑などで逮捕した。捜査当局はタレントがヤクザからカネを借り、そこに司法書士業界のナンバー2が関与してウソの登記をしていたと見ているようだ。
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逮捕容疑は2023年6月22日、羽賀容疑者が所有する沖縄・北谷(ちゃたん)の不動産所有権を同容疑者が社長を務める会社に移転したとする虚偽内容の登記をし、強制執行を免れようとしたなどとされている。
「羽賀容疑者は過去に詐欺事件に関与し、裁判所から約4億円の被害弁済を命じられていました。今回はその弁済のために強制執行が行われると、北谷のビルなどが差し押さえられる可能性があったため、差し押さえを免れるために、羽賀容疑者が別の会社を設立し、ウソの登記をしたと捜査当局は見ています」
と、担当記者。
逮捕は今回で3度目だが
「実際の登記などには日本司法書士会連合会の副会長で司法書士の野崎史生容疑者が関与したとの見方です。羽賀容疑者は、北谷のビルと土地を購入するため、松山容疑者の関係先の企業などから4億3000万円を借り入れていました」(同)
この間、羽賀容疑者は詐欺事件の被害者を恐喝した容疑で逮捕・起訴され、2013年に懲役6年が確定。沖縄刑務所に服役した。その後、裁判所から約4億円の被害弁済を命じられたが、当時の妻と離婚して不動産を財産分与した。が、これが違法な財産隠しと認定されたため、2020年に懲役1年2か月の実刑判決を受け、服役していた。
逮捕は今回で3度目となる。こうした流れだけを見れば、かつて“稀代のワル”と評されたこともある羽賀容疑者だけに、今回も「真っ黒」という印象を持たれそうなのだが、事はそう単純ではないようだ。
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