ほぼ無名から韓国で大ブレイク「51歳・歌心りえ」 日本公演チケットも即完売で“逆輸入”なるか

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 歌心(うたごころ)りえ(51)という名前をご存じだろうか。今年の4~5月に放送された韓国のテレビ番組「韓日歌王戦」に出演し、日本語で中島美嘉の「雪の華」やさだまさしの「道化師のソネット」などを歌って大ブレイクを果たした日本の歌手である。強みは何といっても圧倒的な歌唱力。

 彼女の歌を聴いた韓国の若い共演者たちが感動のあまり涙を流す姿が話題になり、番組は高視聴率を記録。「雪の華」を歌う彼女の映像は動画共有サイトにもアップされて680万回以上再生されるなど、あっという間に番組の“顔”となってしまった。

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 歌心は、9月21日に凱旋ライブを開催。3人組ユニット「September」のボーカルとして出演を告知すると、定員40人のチケットはその日のうちに完売した。会場は彼女の夫が経営する東京・下北沢のライブレストランで、いわば彼女のホームグラウンド。約1時間半のステージで12曲を、情感たっぷりに歌い上げた。

 観客の大半は高齢の男女。「ユーチューブで見て聴いてみたくなった。日本でも絶対に売れると思って聴きに来た」と言うのは開演1時間前から並んでいた60代女性。少数派の20代男性客はライブが終わった瞬間「すげぇ。感動した」とつぶやいていた。

 デビューは1995年。さまざまなユニットに参加したり、CMソングやドラマ挿入歌を歌ったりした経験もあるが、ほぼ無名だった。去年、知人の勧めで受けた日韓共同の音楽オーディションに出演したのを機に、韓国の歌番組に出ることになった。

「確かに、韓国の空港や街中でたくさんの人に声をかけられるようになりましたが、生活はそんなに変わっていません」(歌心さん)

 今後は日本での活動が続く。9月にニューアルバムが発売され、10月にはBS-TBSの歌番組に出演、11月に大阪・広島で行われるライブチケットは完売した。日本でブレイクする日も近いのではないか。

撮影・西村 純

週刊新潮 2024年10月3日号掲載

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