岸田前首相の強運ぶり 「高市氏の“異論”が不愉快だった」

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自民党の単独過半数割れは不可避だった

 9月27日に投開票された自民党総裁選での勝者はもちろん石破茂新首相で、その推薦人らが勝ち組とされる。そして負けず劣らず勝ち組とされているのが、岸田文雄前首相だ。退陣を余儀なくされたはずが、総裁選を自ら演出したかのように「岸田劇場」にし、新たにキングメーカーとなったとの見方も……。その強運ぶりを追いかけてみた。

 岸田氏が万事休すと、総裁選への不出馬を表明したのは8月14日。総裁選の号砲が鳴った瞬間だった。

「内閣支持率が低空飛行を続ける中でも政権運営の継続と総裁選再選を狙ってきたわけですが、仮に再選されても解散総選挙となれば自民党の単独過半数割れは不可避との情勢調査が出ており、自ら身を退くことにしたようです」
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