「オバタリアン」が死語となり、「おじさん」批判も大炎上…間違っても他人を“揶揄”できない「政治的に正しい時代」はどこへ向かうのか

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最後の牙城

 今夏のネット炎上の中で最もインパクトがあったのが、フリーアナウンサーの女性がXに「男性の夏場の体臭が苦手」といった趣旨の投稿をした件だ。彼女は制汗剤と汗拭きシートを使ったうえで、一日数回シャワーを浴びているそうで、男性にもそのような対策を施してほしいと述べた。

 この発言がネット上で大きく取り上げられ、“男性差別だ”と炎上。本人は謝罪に追い込まれ、所属事務所からは解雇された。私はネットニュース編集者として長年ネットを見てきた。

 年々、否定的なことや偏見や差別的なことを書いて炎上する対象が少しずつ広がってきているとは言え、男性、しかもおじさんに対する差別だということで、ここまで炎上したのは、非常に稀なことだと思う。...

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