「ドラ1候補」関西大・金丸夢斗が“来年の戦力図”を左右か ソフトバンクのスカウト部長が「すぐにでも連れて帰りたい」と絶賛する理由

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リーグ戦の目標は「防御率0.00」

 すでにプロ志望届は提出済みの左腕は「プレッシャーはないことはないんですけど、プレッシャーを力に変えられるタイプだと思っていますし、今までそうだったんですけど、これからも継続して、順調に結果を残せたらなという風には思っています」と語る。

 自らが掲げている今秋のリーグ戦での目標は「防御率0.00」。近大、立命、同大との3カードを終え、すべてリリーフ登板での5試合、7イニングで連続無失点中。今春リーグの京大戦で1失点を喫したが、昨秋から続いている自責点0は「64イニング」まで伸びている(9月24日現在)。

 復調途上の段階でも“無双状態”の左腕は、その「ドクター0」の看板を引っ提げ、プロからの指名を待つ。秋のリーグ戦で、関大は10月にもまだ2カードが残っており、コンディションが上向けば、金丸が先発する可能性もある。

 ドラフト会議が行われる10月24日。それだけに“10月の金丸夢斗”は、マウンド内外で、注目の的となりそうだ。

喜瀬雅則(きせ・まさのり)
1967年、神戸市生まれ。スポーツライター。関西学院大卒。サンケイスポーツ~産経新聞で野球担当として阪神、近鉄、オリックス、中日、ソフトバンク、アマ野球の各担当を歴任。産経夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗を探る」で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。産経新聞社退社後の2017年8月からは、業務委託契約を結ぶ西日本新聞社を中心にプロ野球界の取材を続けている。著書に「牛を飼う球団」(小学館)、「不登校からメジャーへ」(光文社新書)、「稼ぐ!プロ野球」(PHPビジネス新書)、「ホークス3軍はなぜ成功したのか」、「オリックスはなぜ優勝できたのか 苦闘と変革の25年」、「阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?」、「中日ドラゴンズが優勝できなくても愛される理由」(以上いずれも光文社新書)

デイリー新潮編集部

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