【日本人学校10歳男児刺殺事件】「父親の手紙」の裏側 「お父さんはお別れの会で涙をこらえて」

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「父親は涙をこらえて……」

 深セン行きを躊躇っていたという被害児童が乗っていたものだろうか。家の前には小さいサイズの自転車が置かれていた。

「9月23日、亡くなった児童のお別れ会があり、日本人学校の児童および保護者、合わせて100人くらいが参加しました」

 と、日本人学校に子供を通わせている別の保護者。

「亡くなった児童の母親と母方の祖母が声を出して泣いている一方、父親は涙をこらえてわが子を送り出していました。ひつぎの中のご遺体は安らかな顔をしていましたが、どれだけ痛かったのかと思うと……」

 この保護者は「安心安全が担保されていない」として、日本に帰る方向で話を進めているという。

前編【「服の色が分からないくらい血まみれに…」「肝臓や腸が飛び出した状態」 「日本人学校10歳男児刺殺事件」救命を手伝ったママ友の証言】では、凄惨な事件現場の模様について報じている。

週刊新潮 2024年10月3日号掲載

特集「中国・深セン 『日本人男児』惨殺の暗部」より

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