藤浪も気をもむ新庄剛志監督(52)の“日本一で退任の線” 22億円補填する「十分な資産」とは?

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現役時代のサプライズ再現か

 プロ野球日本ハムは9月26日、本拠地エスコンフィールドで行われた西武戦に2-1で競り勝ち、6年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。新庄剛志監督(52)は昨季まで2年連続最下位で、就任3年目の今季は単年契約を結び、背水の陣で臨んでいた。優勝したソフトバンクには及ばなかったものの「育てながら勝つ」野球がようやく実を結んだ。同時期に就任し、何かと比較対象になってきた中日の立浪和義監督(55)が再建を果たせないまま退任が決まったこととは対照的に、指揮官としての評価は高まるばかりだ。

 その一方で来季契約に関しては不透明だという。日本ハムの選手時代の2006年にはシーズン序盤で同年限りでの現役引退を発表し、最終的に自身初の日本一に上り詰めた。監督としてもサプライズはあるのか。今季限りでの退任の線が消えないことを示す複数の証言が出てきた。

 米大手マネジメント会社の代理人によると、米球界3年目でこのほどマイナーのレギュラーシーズンを終えた藤浪晋太郎投手(30)の周辺が新庄監督の動向が判然としないことに気をもんでいるという。新庄監督はかねて自身の下での「藤浪再生」に自信を示し、獲得への意欲を口にしていた。藤浪の来季のメジャー契約は極めて困難であることは衆目一致するところで、日本球界復帰が現実味を帯びる中、新庄監督が続投なら日本ハムは移籍先の有力候補となることが見込まれる。そのため藤浪サイドの注目度は高いのだが、現時点で確度の高い情報が入手できていないようだ。

 さる球界関係者はこう指摘する。

「1年目に支配下の全選手を1軍で使うなど、昨季までは土台づくりに腐心苦心し、今季結果を出しました。就任3年目に花を咲かせたことは(阪神時代の恩師の)ノムさん(野村克也監督)のヤクルト監督時代を思い起こさせるものがあります。立浪監督と違って、今時の選手とうまく付き合ってきました。それでいて力が落ちたベテランに遠慮しない厳しさを持ち合わせていて、選手は平等にチャンスがあるとモチベーションが上がっていたようです。就任時は突拍子もない言動で監督が務まるのかと思っていましたが、勝負と育成を両立し、理想の上司と言えるまでに成功したのではないでしょうか」

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