「私が取材した時“小泉家を一生恨みます”と…」 進次郎氏が初めて明かした「小泉家の闇」とは

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“ちょっとまだ早かったんじゃないか”

 現在、世論調査などの進次郎氏の「数字」はいまいち伸び悩んでいる。テレビや討論会での彼の言動が影響しているのは間違いないだろう。

 経済ジャーナリストの磯山友幸氏が言う。

「先日、霞が関の官僚たちと話した時、“もうちょっと改革色が強いと思ったけど、聞いていると何かダメそうだなぁ”とぼやいていました。リーダーシップ不足を指摘する声が霞が関で噴出しているのです。小泉陣営内にいる規制改革派の官僚たちからも“ちょっとまだ早かったんじゃないか”という声が出てきているそうです」

 父親である純一郎氏も同様の考えのようで、11日夜に囲み取材に応じた際、

「年齢的に若いんじゃないか。50歳過ぎて考えればいい。大人だからあれこれ言わない。自分で判断しろ」

 進次郎氏にそう話していたことを明かした。

「小泉家の闇」

 囲み取材の直前まで純一郎氏と会食していた猪口邦子元少子化担当相が語る。

「昔から純一郎氏の持論は“総裁選出馬は50歳から”です。一方で“運が大事”とも言っていました。その上で、“自分は総裁選に2回落ちて、3回目で総裁になった”とも話していて、今回の結果がどうなろうとこの先もある、ということをおっしゃりたかったんじゃないかな、と思います。期待も心配もしている父親の気持ちが伝わってきました」

 そんな純一郎氏は、息子の進次郎氏が12日の所見発表演説で、自身の複雑な生い立ちについて触れたことをどう見たのだろうか。

〈両親が幼い頃に離婚し、中学2年までそのことを知らず、母親だと思っていた人は伯母でした。兄と2人兄弟だと思っていたら弟がいると告げられたのもその時でした〉

 進次郎氏はそう話した上で、今年、実母の宮本佳代子さんに初めて会ったという話を披露した。佳代子さんと、進次郎氏の弟の佳長(よしなが)氏は長らく小泉家への出入りを禁じられていた。進次郎氏が語ったのは、自身の過去であると同時に、「小泉家の闇」でもある。

“小泉家を一生恨みます”

 ジャーナリストの松田光世氏によると、

「宮本佳代子さんの母親は私が取材した時、“小泉家を一生恨みます”と言っていました。当然ですよ。自分の孫の進次郎氏と孝太郎氏に死ぬまで会わせてもらえなかったのですから」

 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。

「所見発表演説の際、手元にある紙をどれくらい見ていたかを調べた知り合いによると、進次郎氏が断トツの200回。彼は与えられたシナリオを一生懸命にこなしている印象です」

 前編【小泉進次郎氏のアキレス腱は「菅前首相の健康問題」と「女性秘書」 さまざまな不安材料を専門家が指摘】では、進次郎氏が抱えるさまざまな不安材料について、専門家の解説を紹介している。

週刊新潮 2024年9月26日号掲載

特集「前例なき乱戦の自民党総裁選 小泉進次郎 3つの急所」より

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