「私が取材した時“小泉家を一生恨みます”と…」 進次郎氏が初めて明かした「小泉家の闇」とは

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「開催国の首相と就任時年齢が同じという話だけを……」

 27日投開票の自民党総裁選。「本命」の小泉進次郎元環境相(43)は、空虚で不可解な珍回答を繰り返し、失笑を買う場面が少なからず見られた。「人脈」「政策」「家族」――三つの側面から見た彼の「急所」を徹底検証する。【前後編の後編】

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 前編【小泉進次郎氏のアキレス腱は「菅前首相の健康問題」と「女性秘書」 さまざまな不安材料を専門家が指摘】では、進次郎氏が抱えるさまざまな不安材料について、専門家の解説を紹介した。

 9月14日、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた公開討論会。ここでも進次郎氏は不可解な珍回答を連発した。

 まず上川陽子外相から、

「来年のカナダのG7で総理としてどのようなメッセージを発信するのか」

 と聞かれ、

「カナダの首相はトルドー首相です。トルドー首相は就任した年は43歳です。私は今、43歳です。この43歳総理就任というトップ同士が胸襟を開き(中略)総理就任同い年のトルドー首相と共にG7の連携がさらに深まる、そんなサミットにしていくことをお約束します」

 トルドー首相と首相就任時の年齢が同じ、という話をなぜか繰り返したのだ。

「あれには衝撃を受けました。そもそもトルドーさんは就任時が43歳なだけで現在は52歳。本来ならウクライナやアメリカの話題に触れるべき場面ですが、開催国の首相と就任時年齢が同じ、という話しかできなかったのには驚かされます」(政治部デスク)

「自分で何を言っているのか分かっていない」

 進次郎氏が主張する解雇規制の見直しについては、

「解雇規制の緩和ではなく見直しです」

 そう強調した上で、

「働いてる方が今までだったらそのまま解雇されてしまったところを、リスキリングと再就職支援によって新たなところに移動しやすいようにしていく」

 などと述べていた。

「進次郎さんの主張は、リスキリングや再就職支援をすれば解雇が可能になるという格好での解雇規制緩和と解釈せざるを得ません。にもかかわらず彼は解雇規制緩和ではないと言い張っていて、自分で何を言っているのか分かってないんじゃないですかね。労働改革の規制緩和問題には複雑で遠大な議論がありますが、その構造全体を把握していないんじゃないか、と思います」(京都大学大学院教授で元内閣官房参与の藤井聡氏)

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